広告の有効性やテキストの長さを最適化するには

記事紹介
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海外の記事ですが、Google広告の「広告の有効性」「広告テキストは短い方が良いのか長い方が良いのか」「ピン留めするべきか、しないべきか?」どちらが良いのか検証を行った記事があったので紹介したいと思います。元記事は以下になります。

Google Ads ad copy: what works and what doesn’t in 2024
https://searchengineland.com/google-ads-ad-copy-what-works-doesnt-446650

広告の有効性は高い方が良いのか

管理画面で広告の見出しや説明文を入力していくと広告の有効性のグラフに動きがあると思うのですが、広告パフォーマンスにどれくらい影響があるのかを調べた結果になります。

レスポンシブ検索広告の結果

広告の有効性が「平均的」なレスポンシブ検索広告は、広告の有効性が「非常に高い」レスポンシブ検索広告よりも、CPA、コンバージョン率、ROASが良いという結果になっています。

レスポンシブ検索結果の「広告の有効性」別結果
参照:https://searchengineland.com/google-ads-ad-copy-what-works-doesnt-446650

広告の有効性が優れていると広告のパフォーマンスが良いかというと実際はそうでもありません。これは私が管理しているGoogle広告アカウントでも同様の結果になっています。有効性が高くなったらラッキーくらいで捉えておくと良いです。有効性が高くなるメリットですが、これは私の個人的な体感になるのですがキーワードの広がりがあるように感じます。

広がりすぎるので、無駄クリックも発生してしまい、パフォーマンスが悪化している可能性もあるのではないかと考えているので、市場のシェアを取りに行く戦略の場合は、有効性を高め露出を増やしていくといった使い方も考えられます。除外キーワードもしっかり行えば、無駄な広がりも抑えることができるので運用次第かなと思います。

デマンドジェネレーションキャンペーンの結果

デマンドジェネレーションキャンペーンの「広告の有効性」別結果
参照:https://searchengineland.com/google-ads-ad-copy-what-works-doesnt-446650

デマンドジェネレーションキャンペーンの場合も必ずしも有効性が高い方が良いとは言えない結果です。有効性を上げることには拘らなくて良さそうです。

広告の見出しや説明文の固定するべきか?

レスポンシブ検索広告の見出しや説明文は固定することができます。固定しない場合、一部を固定した場合、全て固定した場合でどのようにパフォーマンスが違うのかを比較したのが以下になります。ちなみに私は固定はあまり使わない方です。

レスポンシブ検索広告の固定方法別結果
参照:https://searchengineland.com/google-ads-ad-copy-what-works-doesnt-446650

固定有無の結果

結果は一部を固定した広告がパフォーマンスが良いという結果になりました。固定しない広告が一番パフォーマンスが低いですね。私が固定を使うとクリック率(CTR)が下がることも多いのですが、このデータだと差がないのが、特徴に感じました。今回の結果になったのはアカウントの構成によるところも大きいかもしれないので、構成を含め自分なりに検証をしてみたいと思います。

見出しと説明文の長さ

レスポンシブ検索広告の見出しと説明文の文字数毎の比較データです。

レスポンシブ検索広告(見出し)の文字数別比較データ
参照元:https://searchengineland.com/google-ads-ad-copy-what-works-doesnt-446650
レスポンシブ検索広告(説明文)の文字数別比較データ
参照元:https://searchengineland.com/google-ads-ad-copy-what-works-doesnt-446650

長さの比較結果

古い慣習だと見出しや説明文は長い方が情報量も多くできるし、広告の面積も取れるので長い方が良いとされてきました。しかし、上図の結果だとそうとも言えなさそうです。

この背景にはタイパ(タイムパフォーマンス)重視の傾向が出ているのかもしれないと考えています。例えば以下のような記事です。

参考:Z世代就活生が好む採用コンテンツは? 調査で判明「タイパ」優勢
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00669/00007/?i_cid=nbpnxr_index

長尺動画も再生速度を上げて視聴したり、最近の曲は時間が短いものも多くなっていると言われています。そうしたタイパ優勢の情勢の中で広告の情報についても短いものが好まれる要因になっていそうですね。

参照元:Google Ads ad copy: what works and what doesn’t in 2024
https://searchengineland.com/google-ads-ad-copy-what-works-doesnt-446650

著者・監修者

広告運用歴20年。小規模〜大規模アカウントまで幅広く経験。これまで30種以上の業種・100以上のアカウントに携わり、多くのアカウントの目標達成、広告パフォーマンス改善を実現。元Google広告トップコントリビューター。GoogleやAmazonに招待され渡米経験あり。書籍「なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?」「Amazon広告打ち手大全」。社会構想大学院大学 広報・情報学修士(専門職)

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