DAGMAR 目標による広告管理 ソロモン・ダトカ(著)八巻俊雄(訳)

書籍紹介
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書籍の概要

「DAGMAR」は広告目標を明確化し測定可能な結果を得るためのマーケティング手法を提唱した書籍です。広告キャンペーンの効果を評価するために、目標設定と測定を重視しています。「Defining Advertising Goals for Measured Advertising Results」という副題が示すように、測定可能な広告結果を得るために広告目標をどのように定義すべきかを解説した書籍です。

DAGMARの主なプロセス

DAGMARのプロセスは、以下の5つの段階で構成されています。

  1. 広告目標の明確化:達成したいビジネス目標に基づいて、具体的な広告目標を設定します。
  2. ターゲットオーディエンスの特定:広告メッセージを届けるべき対象を明確化します。
  3. コミュニケーション目標の設定:認知、理解、態度、行動意図など、ターゲットオーディエンスに期待する具体的な変化を定義します。
  4. メッセージの開発:コミュニケーション目標を達成するための効果的な広告メッセージを作成します。
  5. 効果測定:広告キャンペーンの実施後、設定したコミュニケーション目標に対する達成度を測定します。

DAGMARにおけるコミュニケーション目標の階層

DAGMARでは、コミュニケーション目標を以下の階層に分類している。

  1. 認知:ターゲットオーディエンスに製品やブランドを認識させる。
  2. 理解:製品やブランドの特長やベネフィットを理解させる。
  3. 態度:製品やブランドに対して好意的な態度を形成させる。
  4. 行動意図:製品やブランドの購入意欲を高める。

DAGMARの利点

  • 広告キャンペーンの効果を測定可能にする。
  • 広告目標とマーケティング目標を整合させる。
  • 広告予算の効率的な配分を促進する。
  • 広告クリエイティブの改善に役立つフィードバックを提供する。

DAGMARの限界

  • コミュニケーション効果の測定が難しい場合がある。
  • 売上への直接的な影響を把握することが難しい。
  • 広告以外の要因の影響を排除することが難しい。

デジタルマーケティングの発展により、消費者の行動は複雑化しておりDAGMARモデルだけでは対応できない側面もある。しかし、広告効果を測定し、改善するための基本的な考え方は依然として有効であると考えられる。

プレミア価格がついて定価や定価以下での入手が難しい書籍ですが、時々定価でも出ている場合があるのでこまめにチェックしてみると良いと思います。(私は定価で購入することができました)

著者・監修者

広告運用歴20年。小規模〜大規模アカウントまで幅広く経験。これまで30種以上の業種・100以上のアカウントに携わり、多くのアカウントの目標達成、広告パフォーマンス改善を実現。元Google広告トップコントリビューター。GoogleやAmazonに招待され渡米経験あり。書籍「なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?」「Amazon広告打ち手大全」。社会構想大学院大学 広報・情報学修士(専門職)

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